「読み応えのある論文。ロシア革命の分析が面白い。ヘーゲルが分析したように、革命は銃で武装した多数の非専…」kemofureのスレッド

7492022-05-08 18:05:42

読み応えのある論文。ロシア革命の分析が面白い。ヘーゲルが分析したように、革命は銃で武装した多数の非専門軍人が団結している時に起きると。大西巷一さんのフス戦争を主題とした漫画「乙女戦争」が好きなんだけど、フス戦争(フス・プロテスタント革命、1419)とかまさに世界初のこの型の革命 https://t.co/ClPF5zUxd4

5月9日戦勝記念日の「動員」どうなる?: 現時点で出ているコメントは下記の通り。 🇺🇸:可能性あり 🇷🇺:ばかげている 🇺🇦:どっちでも構わん そこで、今日は「動員」の背景にちらつくロシア国内の事情について、Kamil Galeev氏の考察をご紹介します。要約1つ&70連ツイ https://t.co/SHZEGypdtJ

2022-05-08 18:05:42

フス戦争は国民軍(宗教コミュニティを中心とする非職業軍人の一般市民で構成された軍)が、職業軍人の軍(十字軍)をたびたび打ち破った、歴史を変えた戦争で、その力は、どんなに体を鍛え上げた戦闘員をも、非力な非戦闘員が一発で打ち倒せる、銃によるものなんですね。乙女戦争はこれが上手に描けている

2022-05-08 18:11:04

ヘーゲルが銃を、女性のような力なき一般市民でも、鍛え上げた軍人を一発で倒せる武器がゆえに、貴族や騎士の世界を終わらせる革命を齎すであろうと分析したのは、色々あるけど、日本語で読める文献では、「歴史哲学講義」(岩波文庫、上下)がとても読みやすくてお勧めです。ヘーゲルの本で一番お勧め

2022-05-08 18:45:23

ヘーゲルの歴史観って、物凄く簡単かつ大雑把にまとめると、 剣の時代→肉体や馬術を鍛えて鎧を着て剣を振るう騎士や傭兵が戦場の主役の時代。職業軍人と彼らを統括する貴族達が支配する 銃の時代→一般市民による国民軍が銃で騎士や傭兵を打ち倒せる時代。剣の時代を無効化する 銃が民主主義を齎す

2022-05-08 18:53:26

アメリカで銃規制がなかなか進まないのも、この辺のヘーゲル的な民主主義観(革命権を担保するものとして武装の権利を考えている米国思想)がアメリカでは根強いというのがありますね...先に挙げた大西巷一「乙女戦争」で描かれた国民革命(フス戦争)の人達の末裔(プロテスタント)の国なので。

2022-05-08 18:58:47

クレヴレール「アメリカ人、この新しき人間とは何ものでしょうか?(略)アメリカ人は、昔からの偏見や風習を全て捨て去り、代わりに新しいものを、自分が選び取った新しい生活様式から、自分が選び取った新しい政府から、自分が働く新しい地位を受け取ります」(アメリカ人農夫の手紙) 抵抗的主体性の話

2022-05-08 19:04:48

アメリカの根底である抵抗的な個人の主体性(支配を受けない自国という革命的主体性)の一つは銃。もう一つは言語文化。ウェブスターがそれ(米国独自の『英語』)を築いた。その点でウクライナ語を尊重することは重大な意味を持つ

2022-05-08 19:09:48

「(ノア・ウェブスターは)民主主義を支える上でリテラシーが不可欠であり、加えて言語そのものが、アメリカの確固たるアイデンティティの形成にとって本質的だと結論付けた。アメリカ人達の言語が全面的に、英国で話されたり書かれたりしている英語から派生していることを憂いたウェブスターは」(続)

2022-05-08 19:12:08

(続)「アメリカ人達に彼ら自身の英語を与えるべく企てた。彼(ウェブスター)はこう宣言した。『言語は政府と同じく国民的なものである(略)アメリカは全世界(欧州)とは別個の、それ自身のものを持つべきである』。彼は英国の英語を、衰亡しつつある文明の『年老いて愚かさや腐敗や暴政へ』」(続)

2022-05-08 19:14:35

(続)「ヨーロッパの産物とみなし、ゆえにもう一つの国民的言語(米国英語)をどうしても見つけなくてはならないと考えた(略)青本(略)スペリングブック(略)アメリカ英語辞典(略)(ウェブスターは米国英語の使い方と新語を創生)」(ローゼンハーゲン「アメリカを作った思想」) 言語こそ銃と並び世界を創る力

2022-05-08 19:18:59

ウェブスターがいなかったら、アメリカ文化は言語的にイギリス文化の影響の支配下に置かれ続けたと想定されている。ウェブスターが、英国英語と根幹的に思想が異なる米国英語を創生したことで、アメリカは英国文化の頸木を脱することができた。国民国家の文化に大事なのは、唯一無二の自国語なんですね

2022-05-08 19:22:21

「イギリスでは "colour" と綴られる「色」を "color" として、 "musick" と綴られる「音楽」を "music" として(多くの言葉を変更し)(略)7万語のうち、1万2千語がこれまで(英国の)辞書に収録されたことのない単語」wikipedia この辺の話で、ウェブスターは英国英語とは別物の米国英語を作り出した

2022-05-08 19:30:29

日本は、この辺のことが分かっていないみたいな感じで、ウェブスターが唱えて実践した(英国の支配を受けない米国英語を作り出し米国の自国語とした)ように、自国語の力は自国の力、自国語の力が失われることは、自国の力が失われることとほぼ同一なのに、日本語を大事にする姿勢が見えないのは不安...

2022-05-08 19:34:05

ウクライナ侵略において、ウクライナの国家的抵抗が成果を挙げて善戦していることを見ると、ヘーゲルが分析した通り、職業軍人の軍に抵抗できる国民軍の力は、軍事が高度化した21世紀においてもあるということを感じて、歴史好きとしては感銘を覚えますね...。ヘーゲルの言葉が21世紀でも通じている

2022-05-08 19:45:39

ヘーゲル史観における剣の時代から銃の時代へを象徴する日本の出来事は、明治維新ですね。剣の達人達を揃えた新撰組などの幕府軍が戦場では薩長軍の前に歯が立たなかったのは、薩長軍の銃装備の市民軍と近代戦略(三兵戦術)の力。いくら剣術の修行をしても銃弾一発で終わり、ヘーゲルの書いた通りのこと

2022-05-08 19:59:34

剣の時代のロマンティシズム(肉体を鍛えた武芸者が戦場で無双する)はロマンのまま、剣が無効化される銃の時代(近代以降)においては、ただ伝承と想像(娯楽創作)の世界だけのものになっていくだろうとヘーゲル史観において予見されましたが、まさに日本の漫画を見るとそうなっているのが面白いね

2022-05-08 20:08:18

余談ですが、乙女戦争に関しては中世どっきり残酷フェア(西欧中世が舞台の漫画を集めた公式フェア)で行われた、中世どっきり残酷対談もお勧め 大西巷一「ホークウッドでも乙女戦争でも、いかに平民たちが騎士を倒すか、っていうテーマの部分が描かれている(略)騎士はゆっくりと衰退していく」上記対談

2022-05-08 21:15:38

西欧中世の移り変わりを舞台にした漫画でお勧めは、 大西巷一 乙女戦争 トミイ大塚 ホークウッド 久慈光久 ヴォルフスムント 竹良実 辺獄のシュヴェスタ この辺は自信を持ってお勧め。特に乙女戦争と辺獄のシュヴェスタは共に女性が主人公で、女性の視点から中世を描いているのがユニークで面白い

2022-05-08 21:22:30

史実の西欧を舞台にした漫画が昔から好きなので、もっと増えてくれると良いな...。チ。―地球の運動について―も、西欧史に似せた架空のファンタジー史世界を舞台にするのではなくて、西欧史そのものを舞台にしてほしかった...C教じゃなく、ちゃんとキリスト教の世界を描いていれば傑作になりえたと思う

2022-05-08 21:29:01

大西巷一さんら、上に挙げた四人や、菅野文さんの薔薇王の葬列(シェイクスピアをベースにしている為、フィクション度が高いが、高度に歴史と文学と虚構を融合させている)みたいに、西欧歴史物って、本気で西欧史が大好きな上記のような漫画家の方々じゃないと上手く描けないので、物凄く稀有で好き

2022-05-08 21:33:13

漫画評論家の夏目房之介さんは、「戦争は極限状態において共同体を指向する心身の行動と刻印だが、現代日本でそれは成り立ちにくい。日本の漫画はその日本の隙間を埋めている」と述べていて(夏目房之介「マンガと戦争」)、上記の四作はその意味で、戦争と倫理の問題が上手く描けている点もお勧めです

2022-05-08 21:50:16

夏目房之介「戦争体験を僅かでも推測できるようなレベルの体験を持つことは、現代(の日本)では難しいように思える(略)戦争体験などないにこしたことはないが、体験の蓄積しにくい現在と、戦争体験から来る倫理の間に、越え難い溝があるようにみえる。戦争漫画にもそうした事情が現れてきた」同書

2022-05-08 21:52:37

大西巷一「銃には腕力が必要なく、操作が簡単である、従って習得しやすい、という利点がありました。こうした特徴から本作ではピーシュチャラ(中世の銃)を女性専用の武器として描写しています」(乙女戦争 解説) ここは重要で、兵器の技術革新は人類史に多大な影響を与えてきた。鉄器、銃、核兵器...

2022-05-08 22:56:58

今回の戦争で、ドローンとジャベリンが大活躍しているのも、今起きていることだから我々からは分かり辛いけど、時が大きく経てば、人類史に刻まれる大きな出来事の一つでしょうね

2022-05-08 22:59:24
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たつき監督作品とSFを主にした小説全般とアニメとゲームについて徒然なるままに書き綴ります。

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「中世ヨーロッパ風ファンタジー」概念については、W・モリスらの作品が19世紀にはMedieval Fantasy、Medieval Romanceと呼ばれ、日本でも「中世ロマンス」「中世趣味のロマンス」が20世紀前期から評論に頻出、1942年に『中世騎士物語』が出ており、80年代に広まったような直近の話ではないでしょう。

後藤寿庵 @juangotoh
163048122021-05-02 01:55:58

近年の中国というのは、あれは共産主義でもなんでもなくて、資本主義を強力な国家政党が統制している状態なのだけど、これって、国家社会主義だよなあ。

烏賀陽 弘道 @hirougaya
1432742022-03-05 04:40:13

ロシア軍はウクライナで「抵抗すればするほど国は破壊され市民が死ぬ」という「恐怖戦略」を採用していると思う。これは2回のチェチェン戦争でロシアがチェチェン人の抵抗を屈服させた手法であり、既視感がある。

仮蔵 @karizo2022
110018912022-04-25 11:00:55

ミームの戦争: 🇷🇺が占領地でロシア語教育を押し付けたり、教科書や学習指導要領で🇺🇦の歴史を消去しようとしたりしていますね。このような動きの文化的背景をよく説明する論考スレッドをご紹介。著者はKamil Galeev氏。脅威の110連ツイ。要約3つ投下してから本文投稿します。 https://t.co/fe4Csf722X

Sanshiro Hosaka @HosakaSanshiro
782202022-10-03 00:57:45

ロシアの「精神性」に陶酔するロシア文学者(日本でいえば亀山郁夫氏、沼野充義氏など)が2014~15年頃に発表した論考を読んでみてほしい。Russophobiaの「西側」がロシアを弱体化させようとしている、とかプーチンの演説のテーゼと驚くほど似ているのは偶然だろうか。 https://t.co/e3e4VXRZlM

近代軍のすげぇところというか、いわゆる『ファンタジー世界観』で『中隊』とか『第一騎士団、第二騎士団』みたいな番号が違和感を持たれる理由の一つは、『指揮系統』が明確になっているという点かもしれません(´・ω・`) これ、日本人にはなじみがない世界の話のようで、めちゃくちゃあるんですよ。

Rootport💰🧮💰 @rootport
1706192022-07-19 17:30:54

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kemofure @kemohure
3106802022-03-25 21:57:22

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kemofure @kemohure
66314782022-04-23 14:26:40

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Tatsuya NAKAZAWA @NakazawaTatsuya
391352022-03-22 18:48:10

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ハル・ブランズは、国が台湾を武力で奪取すれば、日本にとって大打撃となるため、日本が危機に備えなければならないことに議論の余地はないと指摘。台湾が陥落すれば、日本の南西諸島が無防備になり、重要な貿易ルートを狭めるため、米国だけではなく、日本も中国と軍事的に対峙するだろうと主張(続く

悩みました。気を悪くする方がいたら申し訳ありませんが無視してください。 https://t.co/GWwfN4PzmC 会員登録をしておらず、全文を読めておりませんので本来指摘すべきではないのですが、書籍化もされて影響力があることを鑑み、気付いてしまったからには指摘せざるを得ず、細々と書くこととしました

欧米において風呂場はプライバシーが強く保たれるべき場所であり、親子でも一緒に入浴することは非常識な行為とされています。「#となりのトトロ」の英語版を作る際、宮崎駿監督が編集を許可しなかったのでカットはされませんでしたが、今でも欧米人はこのシーンに違和感を抱いているようです。

諸隈元シュタイン @moroQma
2535092019-08-15 21:38:35

原爆を ①無人島に投下 ②軍事目標に投下 ③大都市に投下 及び A 警告後に投下 B 無警告で投下 という選択肢がありながら、米国トルーマン大統領は、①を推す科学者や、大量虐殺による戦争犯罪を避けるべく②Aを推す軍人らの声を退け、最悪の「③B」を選んだそうな どうでもよくない週刊新潮情報です

ウクライナ戦争の原因について一つの見方を紹介させて下さい。マクフォール氏(スタンフォード大教授、米国駐露大使)らの論考です。NATO東方拡大ではなく、ウクライナの民主主義がロシアに波及することへの恐れが侵略の原因というものです。 「プーチンが最も恐れているもの」https://t.co/Oz57nCJjWx

【翻訳】「ウクライナの軍事情勢について」:ジャック・ボー氏 The Military Situation In The Ukraine – The Postil Magazine https://t.co/oYOQX8XEnM

ソ連占領によって、リトアニアのある家族に起きた事の証言。 スレッドを書かれているクラウス・リヒター氏は、中東欧に関する歴史家です。 リヒター氏は、20世紀に「西」と「東(中東欧)」が経験した事の違いを思い起こさせる物として、証言を取り上げていますが、 1/ https://t.co/U2PwfUt8Ng https://t.co/dq7m3ZqgEh

Priamal Fear @PriamalFear
362022-03-30 10:23:12

ウクライナ情報(RIA, TASS, LENTA, STRANAなどより) ウクライナ代表団長のポドリャク氏は、イスタンブールでの交渉結果について"声明"を発表した。

軍隊はなぜ戦えるのか? 人間は本来のところ、白兵戦などしたくない。 隊伍を組ませるのは、恐怖を紛らわせるためでもあり、監視のためでもある。 傷つく恐怖をある程度隠してくれる堅固な鎧と盾で勇気凛々、軍団としての訓練・軍団としての精神育成・下士官の監視などからくる連帯感で、兵士を戦場