「ロシアの侵攻を理解するには以下の経緯をですまず最低限押さえておかないといけない。【2019年1月6日…」中田考のスレッド

4411,4912022-02-25 08:55:05

ロシアの侵攻を理解するには以下の経緯をですまず最低限押さえておかないといけない。【2019年1月6日 AFP】キリスト教東方正教会で最も高い権威を持つコンスタンチノープル総主教庁(トルコ・イスタンブール)の総主教バルトロメオス1世は5日、ウクライナ正教会の独立を認める文書に署名した。

2022-02-25 08:55:05

独立に反対していたロシア正教会と決別することになる。 バルトロメオス1世は、トルコ・イスタンブールで行われた式典で「トモス」と呼ばれる文書に署名した。ウクライナのペトロ・ポロシェンコ大統領とビクトル・ユーシェンコ元大統領も同席し、式典を見守った。

2022-02-25 08:55:05

ポロシェンコ大統領は総主教に感謝し、「親愛なるウクライナの皆さん、これは歴史的な出来事だ! 今日は素晴らしい日だ!」と呼び掛けた。コンスタンチノープル総主教庁は昨年10月、ウクライナ正教会の独立承認に同意。

2022-02-25 08:55:05

ドイツ・ベルリンにある東欧・国際研究センターの研究員、レギナ・エルスナー氏はウクライナ正教会の独立承認はまだ「長い道のりの第一歩」にすぎないと指摘し、「ウクライナのどの司祭が新教会に参加するのか、他のどの正教会がウクライナ正教会を認めるかを見ていかなければならない」と述べた。

2022-02-25 08:56:32

そして上記のウクライナ正教会のロシア正教会からの独立の背景を知るためには、日本では研究が少ない東方正教会の複雑な歴史を概観する必要があるが、現在の問題に直接関係するのは17世紀にロシア正教に分裂をもたらしたモスクワ総主教ニーコン(在位1652‐66年)の改革です。

2022-02-25 10:44:56

このニーコンの宗教改革の現在にまで繋がる政治的含意を詳しく紹介している研究者は管見の限り下斗米伸夫(神奈川大学教授)だけだが、その『宗教・地政学から読むロシア 「第三のローマ」をめざすプーチン 』(2016年)の該当箇所のみを抜粋して以下に引用紹介しておく。

2022-02-25 10:44:57

このような「帝国」への転換に、いわば産婆役を務めたのが、実は17世紀 後半のキエフの聖職者たちであった。彼らは新興のモスクワのロシア語の「ツァーリ」を新しい正教帝国の ラテン語で呼ぶ皇帝(インペラートル)へと転換する という壮大 な ロシア帝国建設の構想を描いた。

2022-02-25 10:44:57

なかでも1674年にキエフの聖職者が執筆した「 シノプシス」という文章は、現在のウクライナとロシアとの合邦を通じてキエフ・ルーシから始まる全ルーシ国家の統一、帝政 ロシアをキリスト教正教の名で正統化することにもなった。ちなみに、この文章には「 ウクライナ」という言葉は一度も出てこ ない。

2022-02-25 10:44:58

誇り高いキエフの聖職者は「 辺境」というこの言葉 の本来のニュアンスを嫌ったからだろう。もっともこのような歴史は、今まで専門家以外にはあまり研究さ れなかった。ロシア帝国はロシア人国家ではなかった と書いたが、はたして帝国のエリートたちは、モスコービアの「ロシア」人だけではなかった。

2022-02-25 10:44:59

むしろ今の言葉でいうウクライナ人、ドイツ人などの 混交でもあった。もちろん軍事などをつかさどったタタール系正教徒も重要な要素となった。ロマノフ王朝とはロシア的存在に見えて、実はエカテリーナ女帝などドイツ系、ホルシュタイン家の支配者も包み込んだ正教の帝国、それがロシア帝国であっ た。

2022-02-25 10:45:00

そして、その正教帝国の究極の目的には「 第二のローマ」であるコンスタンチノープルをキリスト教の手で 奪還し、キリスト教の聖地を保護するという、壮大 な、しかしいささか 時代 がかった課題があった。

2022-02-25 10:45:00

ドイツ人のエカテリーナ女帝が黒海にある「クリム汗国」を滅ぼし、この半島を「キリスト教」受洗の地に して帝国の軍事拠点に作り替え た。それを助けたのは ロシア人というよりはグリゴリー・ポチョムキン公爵 のようなモルドワ人だったり、 ユスーポフ公爵のよう なタタール系 だったりした。

2022-02-25 10:45:01

以上、『宗教・地政学から読むロシア』(Kindleの位置No.374-390)。ー中略ー 帝政ロシアに併合されたクリミアは、帝国の黒海艦隊の出撃基地となった。のちには、帝国の同盟者は陸軍と海軍と言ってはばから ない 軍事国家が誕生した。

2022-02-25 10:45:01

これらの歴史的背景には、ツァーリグラードをめぐる イスラム教とキリスト教という「二つの宗教」、帝政 ロシアとオスマン・トルコという「二つの帝国」によるイスタンブールをめぐる攻防があった。このことも あって露土戦争は第一次世界大戦まで十数回も繰り返された。

2022-02-25 10:45:02

考え方によってはその後の第二次世界大戦や冷戦期においても露土戦争が続いたといえなくもない。 (Kindle の位置No.390-395).  ー中略ー  古儀式派(ニーコンの宗教改革を受け入れず迫害され地下に潜った復古反体制派)にとって は、モスクワこそ「第三 のローマ」、真の宗教的国家 であるのだ。

2022-02-25 10:45:03

だから別に宗教解放戦争のためにイスタンブールに南下する必要はないし、ウクライナの半カトリックと和解する必要もない、という論理になる。第一、第二の ローマはもはや倒れたのだ。そのうえ帝国の抑圧があったことともあいまって、孤立した「聖なる」ロシア 国家を標榜する反戦 派となった。

2022-02-25 10:45:03

モスクワこそこの宗派の人にとっての聖都であって、 帝国のサンクト・ペテルブルクは「アンチ・クリスト の町」となる。 (Kindle の位置No.971-975) ー中略ー17 世紀ロシアには、こうして当時三つの選択肢が現れた。

2022-02-25 10:45:04

第一はそれまでの北東ルーシ「ベリコ・ルーシ」つまり「偉大な」ロシア人(これは拡大ロシアの意味ではない)の信仰を守る孤立主義の道(アバクーム長司祭ら古儀式派)第二は東方正教会の帝国への道(ニーコン総主教)そして第三がカトリックやヨーロッパ大国との協調というピョートル大帝の道である。

2022-02-25 10:45:05

カトリックとはスラブ系では ポーランド、印 欧系のリトアニアもそうである。(下斗米伸夫『宗教・地政学から読むロシア 「第三のローマ」をめざすプーチン』(引用終り)

2022-02-25 10:45:05
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イスラーム学徒、流離いの野良博士ラノベ作家新白樺派、末日凡夫、老年虚業家、「カワユイ(^◇^)金貨の伝道師」、「皆んなのカワユイ(^◇^)カリフ道」家元、エデン食品衛生管理責任者、TikToker、ユーチューバー、ケルゼニアン、ネズミハウスの食客、レンタルおじさん、イスラームの話は殆どしませんが全てはイスラームの話です

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これはかなりの衝撃を欧米に与える(それを狙ったニュースともいえる)。キリスト教国では「教会は攻撃しない」っていうのが伝統的な戦争の不文律で、中世の昔から非戦闘員が一時退避する場所だった。 https://t.co/BnjKN9gc7Q

みつうろこ @m_uroko
372022-02-27 15:11:19

“1204年のコンスタンティノープル包囲戦は、同年4月8日から13日にかけて、ビザンツ帝国の首都コンスタンティノープルを第4回十字軍が包囲し、陥落させた戦い。征服されたコンスタンティノープルは十字軍の略奪破壊を受けた。”

Reika.H @doll__en
8672022-04-04 13:26:11

ハンガリー議会選、オルバン首相の与党勝利のニュース。権威主義的ポピュリズムといわれるけど、オルバン首相本人が“Christian democracy”と表現しているようにキリスト教政策を推し進めているのが中心とみてとれる。中絶制限を推し進めたり、反LGBTQ+だったり、東方正教会と同じ方向ですね

正教会は最初はギリシャ語を用いる教会としてスタートしました。 しかし世界に宣教される時には「ギリシャ語の教会」としてではなく、聖書や典礼の言葉はいち早く各地の言葉に翻訳されました。 教会の指導者も中央からの派遣は最初期にとどめ、基本的には現地人の主教を立てることが多いです。 ↓

さて、今更話だが。 軽く、ウクライナとロシアの関係をツリーで話しておこう。ツイッターで初めてウクライナを知った!という人向けの、とても軽い紹介だ。 まずウクライナとロシアの地理関係はこんな感じだ。緑がロシア、オレンジがウクライナ。ウクライナ君思ったより広いな?

Sanshiro Hosaka @HosakaSanshiro
782202022-10-03 00:57:45

ロシアの「精神性」に陶酔するロシア文学者(日本でいえば亀山郁夫氏、沼野充義氏など)が2014~15年頃に発表した論考を読んでみてほしい。Russophobiaの「西側」がロシアを弱体化させようとしている、とかプーチンの演説のテーゼと驚くほど似ているのは偶然だろうか。 https://t.co/e3e4VXRZlM

仮蔵 @karizo2022
3768852022-04-17 20:11:54

勝利なき解放:ゼレンスキー大統領インタビュー 「もしロシア人がウクライナ東部の州から追放されなければ、彼らはウクライナの中心部、さらにはキエフに戻ることができる。可能性はある。今はまだ勝利の時ではない」 「我々にあるのは、非常に細い一筋のチャンスだ」 https://t.co/5AcfyUNIgl

Tatsuya NAKAZAWA @NakazawaTatsuya
2125852022-04-22 18:42:27

カトリックではキリストは神であると同時に人間。ロシア正教でもそれは基本的に同じ。だが三浦清美先生によれば、正教では人間としての面がより強調され、神と化した人間像がキリストに求められてきた。この独特な宗教感覚こそ、ツァーリを「神の代理人」とするロシア的統治者観の源だという。

ウクライナ正教会(OCU)の首座主教・エピファニー座下が、モスクワ総主教キリル聖下に送るメッセージを発表しました。 「聖下、あなたが司る教会が属するロシアによるウクライナへのいわれのない全面的な侵略は、4日も続いています。(続く)

kakuyokusyugi @kakuyokusyugi
89818112022-03-24 08:49:29

ネオナチとはイデオロギーなのに、そのビジュアルや暴力性ばかり取り上げられている。 本質である思想やイデオロギーを説明している記事はあまり見当たらないので今回は「ネオナチのイデオロギー」を説明。 (ウクライナオンファイヤーが消えたので、やっぱりまとめることにした)

仮蔵 @karizo2022
112021262022-04-04 15:42:08

「ロシアの未来、3つのシナリオ:2. 帝国の再始動」 Kamil Galeev氏が考える「ロシアの未来」について。先日は1つ目の「北朝鮮」についてご紹介しました。今日は2つ目の「帝国の再始動」をご紹介。驚異の100ツイート😅お時間ない方のため要約2つを投下後、本文を開始します。 https://t.co/KFXshvWhhq

(必ずしも対立する見解ではないのですが) 教養あるもの同士だと酒飲むのもセックスするのも教養の一部を構成すると思う https://t.co/2ttaB8RYDX

悠太ᛃᚢᛏᚨ @666__Yuta
242022-06-22 12:29:44

オリバーストーン。アメリカ映画なんだよ。 ここで気づくべきことはアメリカとロシアはグルで仲間なんだ。 自民党と共産党が仲間なのと同じだ。右翼政党と左翼政党は仲間。 https://t.co/BCot6faNXM

Sanshiro Hosaka @HosakaSanshiro
169846692022-03-06 17:03:27

今日のロシア・ファシズムを生み出した要因の一つは「戦勝(Победа)」イデオロギーである。敗戦国となり仕切り直しをしたドイツ🇩🇪や日本🇯🇵とは対照的に、ソ連崩壊時🇷🇺は歴史の見直しを一切行わなかった。むしろ年々俺たちは第二次大戦、「大祖国戦争」の「勝者」だというナラティブが強まっていく。👇

The Sun Snorer Press @taiyonoibiki
1642612022-03-12 20:39:05

私たちの現在点:ウクライナ「これまで」と「これから」~一局集中時代の終末 /マイク・スレボダ(モスクワ国際関係アナリスト) &アーニャ・パーレムピル(ザ・レッドライン/ザ・グレイゾーン)/ 前編 Forever War in Ukraine or End of Unipolar World? /Mark Sleboda & Anya Parampil 2022/03/05(全訳)

ゼレンスキー氏「年内に戦争を終わらせたい」 G7でオンライン演説(朝日新聞デジタル) #Yahooニュース https://t.co/gVt2tqSVpC 【戦争は年内に終わるだろう、しかしブロック経済化は「深化」する】冬に戦争するのはしんどいと言っているのです。国民に玉砕を要求しながら所詮この程度の男です。

仮蔵 @karizo2022
65512672022-05-08 13:17:03

5月9日戦勝記念日の「動員」どうなる?: 現時点で出ているコメントは下記の通り。 🇺🇸:可能性あり 🇷🇺:ばかげている 🇺🇦:どっちでも構わん そこで、今日は「動員」の背景にちらつくロシア国内の事情について、Kamil Galeev氏の考察をご紹介します。要約1つ&70連ツイ https://t.co/SHZEGypdtJ

スカーレッドG @kemono_fm192hz
306177412022-04-11 09:11:59

ロシアがここ一ヶ月で得られたもの ・ウクライナ南部の地域 ・自国民の情報統制 失ったもの ・国際的な評価 ・外交的手腕 ・経済 ・モラル ・軍規 ・中立国 ・金融市場 ・外貨獲得手段 ・兵器の信頼性 ・著作権法 ・周辺国 ・高級品の輸入 ・海運保険 ・ガス供給縮小 ・モノカルチャー経済

The Sun Snorer Press @taiyonoibiki
1221812022-05-05 16:50:58

ウクライナ戦争「ロシアは圧倒的に勝っている」 前国連兵器査察官スコット・リッター マックス・ブルーメンソール(ザ・グレイゾーン) アロン・マテ(ザ・グレイゾーン) アーニャ・パーレムピル(ザ・グレイゾーン) 7/7(最終回)

レイ / あゆみ @bougainvilleae
1966802022-03-07 01:59:43

ロシア語とウクライナ語のニュースを翻訳する仕事でないだけまだマシだと思っているけど、ルーマニア語とポーランド語の記事を読んで訳しているだけでもいつのまにか涙が顎までたまっている。両言語のメディアは比較的事実を淡々と抑制的に伝えているんだけども(自分が選んでるせいかも)。